社内公用語を英語にした楽天の三木谷浩史社長の英語動画


 ネットショッピングの楽天市場など非常に多くのウェブサービスを保有し、世界進出を狙う日本発のネット企業の最有力株と期待されている楽天の三木谷浩史社長が、海外での起業家シンポジウムに出席した際のインタビュー動画を紹介したいと思います。
 経済学者の父と帰国子女でキャリアウーマンな母という良家で育ち、自身も一橋大学卒業後、アメリカの名門ハーバード大学でMBAを取得した経歴を持つだけに、かなり流暢な英語を話しています。


楽天・三木谷社長が起業家シンポジウムで英語を話してる動画

 楽天は現在、中国や米国、フランスなどを拠点に海外でのサービス展開を拡大化させてる段階で、インドや中国など海外の優秀な人材を積極的に採用してる事でも話題となりました。
 6月30日に三木谷社長が自ら英語で、楽天の今後の国際戦略を語る記者会見を開き、「楽天社内の英語公用化」を発表しました。楽天に外国人がどれくらいいるのか定かではありませんが、海外向けの事業部のみならず国内向けの仕事をしてる社員も例外なしで、社員全員が2年以内に社内の会議やメール、文書をはじめあらゆるコミュニケーションを英語で取れるよう求める、というのだから驚きです。英語の出来ない役員は首だそうです。役員は出来て当然ですが。
 世界企業目指すなら英語公用語化は当然だとか、効率落ちるんじゃないか、英語以外の勉強が疎かになるのではないだろうか、など賛否両論がありますが、日本にこういう会社が登場するのは日本が今後国際競争力を高めるためには刺激的な事ですよね。同じく世界進出を進めてるユニクロのファーストリテイリング社も2012年までに英語を社内の公用語とし新卒採用の半分は外国人とする予定だそうです。
 6月30日の英語記者会見の時は、日本人向けに簡単な英語でゆっくりしゃべってたせいか、ネット上には三木谷社長の英語力を疑問視する声が多かったのですが、この海外シンポジウムでの英語は、日本人が目指す英語としては最高レベルのものではないでしょうか。本人も「自分は半分ネイティブスピーカーのようなもん。自分ができるからって社員にやれというのは卑怯だから、自分は中国語を勉強してる。」と語っています。先鋭的な企業で出世するには、日本人でも英語ができて当たり前、中国語もある程度必要、って時代がやってくるのかな・・・。