1939年ペルーの病院にお腹が大きく膨らんだ少女が両親に連れられてやってきました。彼女の名前はリナ・メディナ (Lina Medina)ちゃん。当初腫瘍だと思われていたそのお腹を検査すると、実は妊娠7ヶ月である事が判明しました。1月半後、5歳8ヶ月の彼女は、帝王切開により体重2,7kgの健康な男の赤ちゃんを出産、ヘラルドと名づけられました。
正直14歳の母どころの話じゃありませんね。
1933年ペルーに生まれたリナ・メディナ(Lina Medina)は、何と生後8ヶ月で初経を迎え、4歳から乳房が発達した。「リナ・メディナ(Lina Medina)の画像は記事末尾の関連サイトを参照」
さらに、リナは1972年に33年ぶりに二人目の子供を出産した。息子ヘラルドは40歳の若さで死亡したが、彼女自身は今も生存している。以下で、リナ・メディナ(Lina Medina)の出産に関するエピーソードの動画を紹介します。と言っても、音声や映像はなく、英文スクリプトと画像が流れるだけですので、リスニングとは一切関係ありません。
リナ・メディナ(Lina Medina)の話は古い話であるし信じがたいことなのでデマであると思われがちですが、多くの医師・専門家がX線写真などを分析し事実であると断じています。
それに極端な性的早熟というのは非常にレアですが全くないわけでもなく、事実最近でも10歳以下の女児が出産した事例は結構あります。「関連サイト参照」
社会が発達すると性的成熟が早まると言うのはよく聞く話です。現に今の日本でもその現象が現れているそうです。性が時代や地域、社会、人種によって違う様相を示すのは当然のことです。リナは極端だとしても、小学校低学年で生理が始まった女の子は結構いそうだし、体の準備はある程度出来ているものなのでしょう。
生理的にありえないこともないと言うのは納得できても、5歳の少女が妊娠をする環境は想像を絶します。時代・宗教・国の全てが異なるため、リナを取巻く倫理規範は我々のそれとは大きく違ったかもしれませんが、それでも5歳児が妊娠すると言うことは、父親又は近くの人間に性行為を強制されたと考えるのが普通であり、リナの精神的ショックは相当な物だと思います。彼女の父親は妊娠発覚後近親姦の疑いで逮捕されましたが、間もなく証拠不十分で釈放されています。
ロイター通信(Reuters)が2002年にリナ・メディナへのインタビューを試みていますが、ヘラルドの父親を尋ねると口を閉ざしたそうです。息子ヘラルドは30年も前に亡くなっている為、今となってはDNA鑑定等の科学的調査も不可能です。
「世界最低年齢の5歳7ヶ月21日で出産」とかつてはギネスブックにも載っていたが、現在は倫理的な問題で項目自体がありません。記録更新のために児童虐待が行われる事はないでしょうが(ないと信じたいが)、こんなおぞましい記録を載せるなんてギネスは一体何を考えてたのでしょう。
大変な驚きと共に、何とも言えない後味の悪さが残る、リナ・メディナちゃんの妊娠・出産ですが、「彼女の息子の父親は?」の質問の答えは闇の中に埋もれたままの方がいいのかもしれません。
【関連サイト】
・リナ・メディナ – Wikipedia
・Snopes.com「Youngest Mother」~リナ・メディナの妊娠時・出産後の画像
・低年齢で出産した母親のリスト – Wikipedia