世界の喜劇王チャールズ・チャップリンの代表作「独裁者」(1940年公開、日本では1960年公開)の有名なラストシーンの日本語字幕付きの英語動画を紹介します。当時のナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーにそっくりな風貌のチャップリンが、演説で独裁や人種差別を痛烈に批判している名場面です。
今回紹介する演説のシーンまでのあらすじを簡単にまとめると。
トメニア国(=ドイツ)に住む床屋のチャーリー(役:チャップリン)は第一次世界大戦に出兵中飛行機が墜落し記憶喪失となる。20年後病院から抜け出したチャーリーは自宅に戻るが、当時のトメニアではアデノイド・ヒンケル(=アドルフ・ヒトラー、役:チャップリン)の独裁の下、ユダヤ人が迫害されていた。
ユダヤ人だったチャーリーはトメニアの支配下にあった隣国オストリッチ(=オーストリア)に逃亡するが、風貌が独裁者ヒンケルにそっくりだったことから、ヒンケルと間違えられてしまう。逆にヒンケルはチャーリーと間違えられ逮捕される。そして、指導者として迎えられたチャーリーが大勢の国民に向かって演説を行います。
○チャールズ・チャップリン「独裁者」の演説シーン
動画に出てくる綺麗な女性ハンナはチャーリーの恋人で、チャーリーと同じく迫害の危機にありオストリッチに亡命、苦難を味わっていた女性です。
1940年時点で対ドイツ戦に参戦していなかったアメリカにおいて、チャップリンはこの「独裁者」でナチズム・ヒトラーを痛烈に批判し、彼なりの理想を主張しました。チャップリンとヒトラーは生年月日がほぼ同時で、トレードマークのチョビヒゲ等容姿もどことなく似てる感じ。そんなチャップリンがヒトラーを演じるのですからユニークですね。
この映画のより正確で詳しいあらすじを読みたい方は「独裁者 (映画) – Wikipedia」をご覧下さい。あるいはDVDを購入して全編見てみるのも価値があると思います。