2011年にApple社のCEOスティーブ・ジョブズによって発表されたiPad2は当初3月25日発売予定だったのですが、東北地方太平洋沖地震により多くの被害が出ている事から発売が延期されました。
今回はジョブズ自らiPad2を公式発表したプレゼン動画と機能を解説した公式動画を使って機能のおさらいと英語のリスニングをしてみたいと思います。
○スティーブ・ジョブズも登壇したAppleの製品発表会動画@サンフランシスコ(2011年3月2日)
>>http://www.youtube.com/watch?v=qQG0XfU-bFs
1月から病気療養中でありガンにより余命わずかという噂も囁かれていたため、CEOであるジョブズ本人の登壇は今回ばかりは難しいのではないかと思われていたのですが、まさかのジョブズ登場で会場はスタンディングオベーションの盛り上がりをみせます。
まず、iPhone及びiPad向けのアプリであるiBooksやiTunes、App Storeがいかに成功し、1億代以上もiPhoneが出回るというAppleの大成功を語ります。
会場に詰めかけた観客の大半は噂のiPad2の発表を今か今かと待ち構えているはずですが、中々iPad2の話に行かないのがさすがプレゼンの天才ジョブズ憎いですね。
そしてiPod、iPhoneに次ぐ第3のポータブルデバイスであるiPadがほんの9ヶ月で1500万台も売れ90%ものマーケットシェアを獲得したという恐るべき偉業を強調、2010年はiPadの年だったと結論付けます。これは頷くしかない。
あまりのiPadのパワーに苦戦している他者の様子を表したflummoxed (まごつく)、iPadを真似した他者製品を見下してcopycat (模倣品)という表現が面白かったので覚えておいて損はないと思います。
そして、スティーブ・ジョブズはいよいよiPad2の紹介に入ります。
2011年はiPadの模倣品の年?いやいやiPad2の年ですよっと。
プロセッサは2倍、グラフィックスも9倍高速化し、初代iPadにはなかったカメラを前面と背面の両側に付属。
33%も薄くなりなんとiPhone4よりも薄い8.8mmに。性能アップしたのに重量は更に軽くなりました。
画面のサイズは変化ありません。
そしてデザインもより美しくなり、何と黒と白の2色が同日に発売されます。今までホワイトの発売はブラックが発売されてしばらく経ってからだったため会場からは笑いが。
AT&TとVerizonという通信規格の異なる2つの携帯電話会社から同時に発売されるという事で、3G版は日本ではauからの発売も可能だったのですが、結局初代同様ソフトバンクからの発売に決まりました。
また、これだけ性能が向上し軽薄化したのにバッテリーの持続時間は10時間をキープ、値段も初代機と変わらないという事を強調しています。
さらに、ジョブズはiPad2の純正アクセサリーとしてHDMIビデオケーブルとスタンドにもなるカバーを紹介します。
Apple社の遊び心を感じるこのカバーですが、風呂の蓋を連想してしまうデザインなので便利だとしても日本だとちょっと恥ずかしいですね。
その後、iOS4.3やPhoto Booth, Face Time, iMovieやGrage BandといったOSやアプリについて各部門の責任者の詳しい説明を交えつつ紹介。それぞれの責任者もルックス・スピーチともに魅力的で感心してしまう。
こういった事から「2011年はiPad2の年」になると印象付けてます。
今回は療養中だった事もあるのか、ジョブズの英語は速くなくはっきり聞き取りやすいし、難しい単語を使わず大切な所を強調して発したり、区切りが多かったりするので非常に分かりやすいです。彼のスピーチ自体も非常に明快でジョークを交えてるのでとても面白い。
iPhone4の発表会の時の動画やiPodの新モデル発表時の動画も長いですが、英語学習用としてとてもいい動画だと思います。