マンションの34階から落下した猫が奇跡の生還・猫の英語ことわざ


 オーストラリアのクイーンズランド州にあるマンションの34階に住むSheree Washingtonさんの飼い猫Voodooがある日姿を消しました。Voodooはベランダの危険な所で遊ぶのが好きなので、WashingtonさんはVoodooがベランダから地面に落ちたと確信しました。愛猫の死を覚悟して地上を探してみると、何と死んでいるどころかすり傷程度の怪我しか負わずピンピンしているVoodooを発見しました。
 マンションの34階、つまり地上約100メートルの高さから落下したのにどうしてこの猫は生還できたのでしょうか。動画付きのニュース記事を紹介します。


「マンションの34階から落下した猫のが奇跡の生還」を報じる英語ニュース
Moggy’s purrfect landing – Local News – Gold Coast, QLD, Australia
 今回は英文のリーディングがメインです。ニュース記事ページに動画があるんですが、ほとんどリスニングには使えませんね。
 ニュース記事の冒頭に面白い表現があります。
”THIS cat fell 34 floors from a Runaway Bay penthouse and survived to see out the rest of his eight lives.”
”eight lives”というフレーズはお馴染みのことわざ”A cat has nine lives.”(猫に九生あり)をもじった軽いジョークです。猫は敏捷で狡智なため、他の動物よりもしぶとく生きのびると考えられることから、猫は容易に死なないという意味の英語ことわざです。
 このことわざの通りVoodooは34階から落ちながらも体勢を整え、草むらのクッションに助けられて奇跡の生還を果たしました。かなりしぶといです。
 「land like a cat うまくいく」ということわざも、この猫にぴったりですね。
 それにしても猫のバランス感覚は凄いですね。GIGAZINEの記事(奇跡の生還、34階から落下した猫)によると、猫の運動能力は非常に高く体高の5倍程度なら軽々とジャンプし、瞬間的には時速50kmで走ることもできるそうです。
 最後についでなので、猫(Cat)にまつわる代表的な英語ことわざ・英語表現をいくつか。
○When the cat’s away, the mice will [do] play. 鬼の居ぬ間に(命の)洗濯
○rain cats and dogs 雨がどしゃぶりに降る
○The cat did it. それは猫の仕業だ。
○play (a game of) cat and mouse with… 人をもてあそぶ
○let the cat out of the bag 秘密を漏らす
 日本語同様英語にも動物にまつわることわざ、とりわけ人間にとって身近な動物である犬と猫に関することわざはたくさんあって、面白い表現がありますね。それぞれの動物が日本語と同じように扱われてたり、真逆の意味で使われたり、ことわざには各国の文化が大いに反映されていて、興味深いです。