1988年アイオワ州の労働者の街スペンサーの図書館の返却ボックスに真っ黒に汚れ全身に凍傷を負っていた一匹の瀕死の猫が捨てられていた。図書館員のヴィッキーさんが抱きかかえるがその猫は人間を怖れない。ヴィッキーさんらはその猫をデューイ(Dewey)と名づけ図書館の中で飼うことにした。
不況でどんよりしたスペンサーの街がデューイの登場で変わって行く奇跡の物語です。フジテレビの番組「奇跡体験!アンビリバボー」(2009年1月22日放送)で「世界一有名な猫の全記録」という題名でデューイのストーリーが紹介されていて、とても感動的だったので、記事にしてみました。
図書館ねこデューイはとても人懐っこく、まるで人間の心が分かるかのように、落ち込んでる人やイライラしてる人の所に行き、甘え癒すような猫でした。図書館にデューイという人懐っこい猫がいるという噂はたちまちアイオワ州以外にも伝わり、スペンサーにはデューイ見たさに人が押し寄せ、大手の工場の誘致により雇用が創出、街は活気を取り戻し始めました。
図書館員のヴィッキーさんもデューイから力をもらいました。兄弟を相次いで亡くし心を閉ざしたヴィッキーさんの娘はデューイにより元気を取り戻し、ヴィッキーさん自身も乳がん手術に挑む勇気をデューイにもらいました。
が、大型スーパーのウォルマートがスペンサーにオープンする事に。商店街にとっては死活問題です。カッカッする商店街の人々を救ったのはデューイでした。デューイは苛立つ商店街の人々をなだめ力いっぱい商店街を盛り上げる決心をさせます。そしてウォルマートの開店、そこには以前にも増す活気のある商店街の姿。
こんな数々の奇跡をスペンサーの人々に授けてきた図書館猫デューイとはどんな猫なんでしょう。デューイが楽しそうに遊んでる動画を紹介します。
○Memories of Dewey Readmore Books (YouTube動画)
多少かぶるけどこちらの動画でもデューイが紹介されています。
めちゃくちゃ愛嬌のある猫ですねですね。日本ではお目にかかることがないけど、欧米では古くから本をかじるネズミ退治の目的で図書館で猫が飼うことがよくあるそうです。デューイみたいに可愛くて人懐っこい猫がいたら、図書館に行きたくなるのも分かります。
図書館猫デューイの物語はデューイのお母さん的存在の図書館スタッフ、ヴィッキーさんによって書籍化、ベストセラーとなりました。また、ハリウッド映画化も決定しているそうです。その洋書・和書とベストセラーを報じるYouTube動画です。
Dewey: The Small-Town Library Cat Who Touched the World
(2008/09/24)
Vicki MyronBret Witter
図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語
(2008/10/10)
ヴィッキー・マイロン
なお、デューイは2006年11月29日出会ったときと同じようにヴィッキーさんの胸の中で長い生涯を終えました。今ではデューイの生まれ変わりのようにそっくりな猫が図書館猫デビューに向けて育てられています。
デューイの感動のストーリーをもっと詳しく読みたい方は以下のリンクを一読下さい。
「奇跡体験アンビリバボー400回スペシャル:世界一有名な猫の全記録」