【海外ITニュース】iPhone 3GのテレビCMが放送禁止に。どこがNG?


 今年11月にApple社のiPhone 3GのテレビCMがイギリスで放送禁止処分を受けました。日本でもお馴染みのシリーズのこのCMは一見全く問題のない、イケてるCMに思えますが、どこら辺が問題だったのでしょうか。実は以前も同じような理由でiPhoine 3GのCMが放送禁止となっています。
 実際に放送禁止になったiPhone 3GのCMを二本紹介します。


 何はともあれまずは11月に英国で放送禁止処分を受けたiPhone 3GのテレビCM動画をご覧下さい。
放送禁止iのApple社Phone 3GテレビCM その1 – YouTube動画

 ナレーションの英語の聞き取り自体は非常に明快で簡単だったと思います。
 このCMの問題点はiPhone 3Gのネットワークのスピードを誇張しすぎている点でした。
消費者から「これは誇大広告だ!iPhoneはこんなにスピーディーにウェブページを見たりマップを見れないし、ダウンロードももっと時間かかる!」という苦情が来たんでしょうね。
 確かに「Really Fast!」と連呼しているのはやりすぎな気もしますが、限られたCM時間内に多くの情報を伝える必要があるし、「こんなに速いのか!」とワクワクするCMなので好きなCMなんだけどなぁ。でもまぁ、実際買ってみてこのCMよりはるかに遅かったら誇大広告として放送禁止になっても仕方ないですよね。イギリスのみならず欧米各国の消費者の意識は日本のそれよりはるかに高そうです。
 お次に、もう一本iPhone 3Gの放送禁止CMをご覧頂きましょう。
放送禁止iのApple社Phone 3GテレビCM その2 – YouTube動画

 こちらのCMもiPhone3Gの高機能っぷりを紹介したCMですが、同じく誇大広告として放送禁止となりました。どこが悪かったのかというと、iPhoneでインターネットの全て(All parts of the Internet)にアクセスできると謳っていた点です。iPhoneではFlashおよびJavaがサポートされていないため、アクセス不可能なウェブサイトも存在するのです。
 iPhone3Gのみならず、アップル社の製品のCMはおしゃれで面白いCMが多いですね。特にiPodが登場して以降、製品自体もそうですが、アップル社のここ数年のユニークさは群を抜いています。以前はマイクロソフトの引き立て役という感じで、アップル好きは変人がられたりもしていたはずですが・・・。今でもマックユーザーは少数派なのかな?少なくともデジタル音楽プレイヤー、携帯電話の分野ではトップに君臨してそうです。
 ちなみに以前の記事でiPhone 3Gの英語CM動画の寄せ集めを紹介しています。
【参考リンク】「iPhone」の新テレビCM、またもや英国で誇大広告として放送禁止:モバイルチャンネル – CNET Japan