野生のライオンと戯れる学者


 動物行動学者のケビン・リチャードソン(Kevin Richardson)さんは、南アフリカ共和国最大の都市ヨハネスブルグ近郊の動物保護区に棲息している38頭のライオンの群れにすっかり馴染んでおり、彼が群れに近付くとライオンたちが彼に群がりじゃれあいます。


野生のライオンと戯れる男 – YouTube動画

 動物保護区内に棲息しているとはいえ野生のライオンと変わらない生活をしているライオンたちなので、普通の人間が近付いたら噛み殺される可能性だってあります。更に驚きなのは、彼はペットのように餌付けして飼い慣らした訳でなく、ライオンとの信頼関係を築きプライドのメンバーの一員として受け入れられている事です。彼がライオンに魅せられ群れの中に入り始めたのは、11年前2匹の子ライオンの世話をしたことがきっかけだそうです。ちなみに現在はその2匹も同じ群れにいます。
 このニュースの更に詳しい情報は「Lion King Kevin Richardson Treated Like One Of The Pride | Sky News」の英文ニュースをご覧下さい。また、「ライオン38頭に群れのメンバーとして受け入れられた男 | 世界の三面記事・オモロイド」に上の英文ニュースの内容が日本語でまとめられています。
 犬に比べると馴れ合いが嫌いなイメージがある猫ですが、ライオンは猫科の動物の中では例外的に群れを形成するため彼のように群れに馴染む事が出来たのでしょう。彼がライオンをこよなく愛していることをライオンたちも理解しているのでしょうか。いずれにせよ僕らは絶対に真似しちゃいけませんね。
 また、彼が群れの中でどういう立場で受け入れられてるのかも気になりますね。2匹のライオンを飼育していたため親ライオン的な立場なのか、彼は雄なのか雌なのか、群れの中で世代交代が行われた時どうなってしまうのかなどなど。ライオンと人間の触れ合い関連で、こちらの飼いライオンとの1年ぶりの再開を描いたストーリーを思い出しました。この動画は何度見ても泣ける・・・。
 群れの争いに巻き込まれて襲われたり、じゃれ合ってるつもりがかなりの力で噛み付かれ、大怪我を負ったり最悪殺されてしまっても彼にとっては本望なのかもしれませんね。